2025/07/10

うつ病の診断書は即日もらえる?発行までの流れや事前準備も解説

「仕事を休みたいけど、診断書が必要…」「うつ病の診断書ってすぐにもらえるの?」そう悩んでいる方は少なくありません。

うつ病は心と体に大きな負担をかける病気です。無理をして働き続けることで症状が悪化してしまうこともあります。そのため、しっかりと休養をとるためには、医師が発行する「診断書」が必要になる場面が多いです。

この記事では、うつ病の診断書は即日発行できるのか、実際の流れや事前準備、注意点まで詳しく解説します。休職や公的手続き、会社への提出などで診断書が必要な方は、ぜひ参考にしてください。

うつ病の診断書とは

うつ病の診断書とは、医師が患者さんの症状や診断内容を正式に証明する文書のことです。主に職場への提出(休職や時短勤務の申請)、保険請求、障害年金の申請、学校や試験での配慮申請など、さまざまな場面で必要になります。

診断書は、ただ「うつ病」と書かれているだけではなく、患者さんの症状の程度や社会生活への影響などを医師が総合的に判断し、記載します。そのため、患者さんの現在の状態を正確に伝える重要な書類であり、信頼性の高い証明手段になります。

うつ病は「見えない病気」であるため、周囲の理解を得るためにも診断書が役立ちます。無理をせず休むための根拠にもなるので、気になる方は一度主治医に相談してみるとよいでしょう。

うつ病の診断書に書いてある内容

うつ病の診断書には、患者さんの状態や診断結果に基づき、以下のような内容が記載されます。

これらの内容は、患者さん一人ひとりの状態や必要性に合わせて記載されるため、全員が同じフォーマットではありません。
診断書は医師とよく相談しながら作成されるため、申請先や提出目的を事前に伝えておくことが大切です。

うつ病の診断書が必要な場面

うつ病の診断書は、さまざまな場面で必要となります。具体的には、仕事を休むときや保険の請求、公的制度を利用するときなどです。それぞれのケースについて詳しく解説します。

会社へ休職・退職時に提出するとき

うつ病による体調不良で仕事を続けるのが難しい場合、休職や退職を会社に申し出る際に診断書が必要です。診断書には「〇か月程度の療養が必要」「業務遂行が困難」といった具体的な内容が記載され、会社側に現在の状態を客観的に伝える証拠となります。

診断書があることで、休職や退職の手続きをスムーズに進められるだけでなく、会社側の理解を得やすくなります。また、復職の際にも「職場復帰が可能」という内容の診断書が必要になることがあります。

保険に関する手続き時

うつ病で働けない期間中に、傷病手当金や就業不能保険などの給付を受ける場合にも診断書が必要です。保険会社へ提出する診断書には、病名だけでなく、症状の程度や療養の必要性、予後の見通しなどが詳しく書かれます。

適切な書類を提出することで、スムーズに給付金の申請が進められ、生活費の補填が受けられます。保険会社によって提出書類の書式や記載内容が異なるため、事前に確認し、必要事項を医師に伝えることが大切です。

公的制度の利用時

障害年金や自立支援医療など、公的な支援制度を利用する際にも診断書が求められます。特に障害年金の申請では、詳細な診断書が必要となり、病状や日常生活への影響度が詳しく記載されます。

この診断書は、医師の診察内容に基づいて作成されるため、正確な症状や困りごとを医師に伝えることが重要です。公的制度を活用することで、医療費の負担軽減や生活の安定を図れる可能性があります。

うつ病や診断書について相談してみる

うつ病の診断書をもらうメリットとデメリット

うつ病で診断書をもらうことは、休職や各種手続きを進める上でとても重要です。しかし、メリットだけでなく注意しておきたいデメリットもあります。それぞれのポイントを見ていきましょう。

メリット

休職や退職の正当な証明になる

診断書は、職場に「仕事を続けるのが難しい」という医師からの客観的な証明になります。これにより、休職や退職をスムーズに進めやすくなり、会社側も正式に対応することができます。

社会的支援や制度の利用がしやすくなる

診断書があると、傷病手当金、障害年金、自立支援医療など、公的なサポートを受けるための大切な証拠となります。経済的負担の軽減や治療継続の助けになるため、大きな安心感につながります。

周囲の理解を得やすい

うつ病は「見えない病気」と言われるため、周囲に理解されにくいことがあります。診断書を通じて、状態を客観的に伝えることで、家族や職場など周囲の理解が得やすくなります。

デメリット

提出先に病名が知られるリスクがある

診断書には「うつ病」と病名が記載されるため、提出先(会社など)に自分の病名が知られることになります。現在では社会全体で精神疾患への理解が進んでいますが、まだまだ偏見が残っている場合もあります。

精神的な負担を感じることがある

「診断書を提出する=病気を認める」ということになるため、これを負担に感じる方もいます。また、提出後に「本当に休んでいいのだろうか」と自分を責める気持ちが出てしまう場合もあります。

ですが、休職は決して「逃げ」ではなく、あなたにとって必要な治療の一環です。心と体をしっかり休める時間を持つことは、回復への大切なステップです。
「また元気に働くために必要な準備期間なんだ」と考えて、自分を責めずに休むことを大切にしてください。

診断書作成に費用がかかる

診断書は保険適用外となることが多く、作成に数千円程度の費用がかかります。書式や提出先によっては追加費用が発生することもあるので、事前に確認しておくと安心です。

うつ病や診断書について相談してみる

うつ病の診断書を発行してもらうための準備

診断書をスムーズに発行してもらうためには、事前の準備が大切です。以下のポイントを押さえておくことで、当日の診察がより安心して進められます。

事前にクリニックに問い合わせる

まず、診断書を発行してもらえるかどうか、事前にクリニックへ問い合わせることが大切です。医療機関によっては診断書の発行に対応していなかったり、即日発行が難しい場合があります。
「当日診断書が必要です」と伝えると、予約の際に必要な情報や注意点を教えてもらえるため、スムーズです。

医師に診断書の目的を伝える

診断書を使う場面(休職、保険請求、役所の手続きなど)を医師に正確に伝えましょう。用途によって記載内容や表現が異なることがあるため、目的を具体的に伝えることが重要です。
「会社に休職届けとして提出するため」「障害年金の申請に使うため」など、はっきりと説明することで、必要な情報が盛り込まれた診断書を作成してもらえます。

診断書の発行費用を確認する

診断書の作成は保険適用外で、数千円程度の費用がかかることが一般的です。医療機関や内容によって金額は異なるため、事前に費用を確認しておくと安心です。
「診断書の費用はいくらかかりますか?」と予約時に聞いておくと、当日に慌てずに済みます。

病歴や症状を詳しく伝えておく

診断書には、現在の症状やこれまでの経過が反映されます。これまでの症状の変化、現在困っていること、生活にどのような影響が出ているかを、具体的に伝えることが大切です。
例えば「朝起きられず仕事に行けない」「集中力が続かない」「何も楽しめない」など、自分が感じていることを正直に話すことが、正確な診断書作成につながります。

うつ病の診断書をもらうまでの流れ

それでは、実際に診断書を発行してもらうまでの流れをみていきましょう。

受診予約する

まずは心療内科や精神科のクリニックに予約をします。特に初めて受診する場合は、予約が必須のところが多いので注意が必要です。予約の際には「診断書を希望している」と伝えると、必要な手続きや準備について案内してもらえます。

診察を受ける

予約当日は、医師の診察を受けます。ここでは、これまでの症状の経過、現在困っていること、日常生活への影響などを詳しく話すことが大切です。医師は話をもとに総合的に判断し、診断の必要性や治療方針を決めます。

診断書の発行を依頼する

診察後、診断書が必要な場合はその場で医師に依頼します。提出先や目的(休職や保険請求など)を具体的に伝えることで、必要な情報が正確に記載された診断書を作成してもらえます。目的をはっきり伝えることがとても重要です。

診断書を発行してもらう

診断書の発行には通常、数日かかることが多いですが、状況によっては即日発行できる場合もあります。費用は保険適用外で数千円程度かかるのが一般的です。発行日や費用については事前にクリニックへ確認しておくと安心です。

うつ病や診断書について相談してみる

うつ病の診断書は即日発行してもらえるのか?

うつ病の診断書は、クリニックや医師の診察内容によって即日発行できる場合と、できない場合があります。

まず、即日発行が可能かどうかは診察の結果次第です。医師が診察を通してうつ病と診断し、休職などが必要だと判断した場合には、当日に診断書を発行してもらえることもあります。ただし、初診の場合は慎重な判断が必要になるため、その日のうちに診断書が出せないことも多いです。

また、診断書の内容は一人ひとりの症状や生活状況に合わせて作成するため、詳細な問診や追加の評価が必要になる場合があります。特に症状の経過や仕事への影響度など、細かい情報を確認する必要があるときは、後日発行になるケースが一般的です。

一方で、再診の患者さんや、すでに治療歴がある方の場合は、これまでの経過が記録されているため比較的スムーズに即日発行できることもあります。

もし「すぐに診断書が必要」という場合は、事前にクリニックへ問い合わせて即日対応が可能か確認することが大切です。診断書の費用や受け取り方法も合わせて確認しておくと、当日に慌てずに済みます。

うつ病の診断書を即日発行してくれないケース

うつ病の診断書は、すべてのケースで即日発行してもらえるわけではありません。特に初診の場合は、医師が慎重に診断を行う必要があるため、その日のうちに診断書を出すのが難しいことが多いです。

診断には、これまでの症状の経過、日常生活への影響、精神的な状態の詳細な評価など、さまざまな情報が必要です。さらに、正確な診断書を作成するために、追加の問診や心理検査が必要になるケースもあります。

また、医師のスケジュールやクリニックの混雑状況によっても発行までに時間がかかることがあります。即日発行を希望する場合は、あらかじめクリニックに相談し、対応可能か確認しておくと安心です。

うつ病の診断書発行にかかる費用目安

うつ病の診断書は保険適用外のため、自己負担になります。費用はクリニックや記載内容によって異なりますが、一般的には3,000円〜6,000円程度が目安です。

詳細な内容を求められる場合や、公的手続き用の特別な書式が必要な場合は、追加料金がかかることもあります。

予約時や診察の際に「診断書の費用はいくらですか?」と確認しておくと、当日慌てずに準備できます。必要に応じて現金を用意しておくとスムーズです。

うつ病で診断書をもらった際の会社への伝え方

診断書を提出する際は、「診断書に記載されている内容をすべて共有しなければならない」と思い込む必要はありません。提出先には診断書のコピーを渡すのが一般的で、詳細な内容については医師と相談して最小限の情報にとどめることもできます。

会社には、「主治医から休養が必要との診断を受けた」とシンプルに伝えるだけでも問題ありません。必要以上に症状の細かい説明をすると、負担になったり誤解を招いたりする場合があります。

提出時には、人事部や直属の上司など、決められた窓口に提出することを忘れないようにしましょう。不安な場合は、あらかじめ会社の就業規則や担当者に提出方法を確認しておくと安心です。

まとめ

うつ病の診断書は、休職や保険請求、公的支援などさまざまな場面で重要な役割を果たします。即日発行が可能な場合もありますが、初診時や詳細な評価が必要なケースでは時間がかかることが多いため、事前にクリニックへ相談しておくことが大切です。

診断書発行には費用がかかる点や、提出先への伝え方も含め、焦らず準備を進めることが回復の第一歩です。「休むことは治療の一環」と捉えて、自分を責めずに心と体を大切にしてください。

うつ病で休職を考えている方へ

毎日頑張りすぎていませんか?環境の変化や職場のストレスで心身が限界を感じているなら、無理をせず一度立ち止まることも大切です。うつ病は、無理を続けることで悪化し、長期の不調につながることもあります。

「心身ともに限界で、早急に休職したい…。」 「しっかり治して、また職場に戻りたい…。」

そんな思いを抱えている方が、安心して治療に専念できるよう、メンタルケア Lino clinic(リノクリニック)福岡天神院では、休職や復職のために必要な診断書を、最短即日で発行できる体制を整えております。少しでも早く、心と体を休められるよう、お気軽にご相談ください。※症状や診断の内容によっては、当日に診断書を発行できない場合があります。適切な診断を行うために、詳細な問診や追加の評価が必要になることがあるためです。あらかじめご了承ください。

メンタルケア Lino clinic(リノクリニック)福岡天神院のご案内

うつ病による休職や診断書のご相談など、心の不調に寄り添った診療を行っています。

当院では 土日祝日も20時まで診療 しており、赤坂駅や天神駅から徒歩圏内 とアクセスも便利です。忙しい方でも通いやすく、当日予約も可能 です。

「休みたいけど診断書が必要」「まずは気持ちを聞いてほしい」など、どんなお悩みでも大丈夫です。一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。

うつ病や診断書について相談してみる

ご相談・お問い合わせ

診療内容についてのご相談は、お問い合わせフォームよりご連絡下さいませ。
診療予約はお電話またはWEB予約にて承っております。

ご相談・お問い合わせはこちら