男性更年期障害(LOH症候群) 2025/02/09

男性更年期障害(LOH症候群)とは?

男性更年期障害(Late-Onset Hypogonadism:LOH症候群)は、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の低下に伴い、心身にさまざまな不調が現れる状態を指します。一般的に40代以降に発症し、特に50代〜60代の男性に多く見られますが、生活習慣やストレスによって若年層でも発症することがあります。

男性ホルモンの減少は自然な現象ですが、急激に低下すると身体的・精神的な症状が顕著になり、日常生活に支障をきたすことがあります。本記事では、男性更年期障害(LOH症候群)の症状や原因、診断方法、治療法、予防策について詳しく解説します。

男性更年期障害(LOH症候群)の主な症状

男性更年期障害(LOH症候群)の症状は多岐にわたり、個人差がありますが、大きく以下の3つのカテゴリに分類されます。

身体的な症状

精神的な症状

メタボリック症候群との関連

男性更年期障害(LOH症候群)の原因

LOH症候群の主な原因は、加齢に伴うテストステロンの低下ですが、それ以外にもさまざまな要因が関係しています。

加齢によるホルモン減少

テストステロンは男性ホルモンの一種で、筋肉や骨の維持、性機能、認知機能、精神の安定などに関与しています。その分泌量は20代をピークに加齢とともに徐々に減少し、特に40代以降になると顕著に低下します。このホルモンの減少により、疲労感や抑うつ、集中力の低下、筋力の衰え、性機能の低下などの症状が現れることがあり、これが男性更年期障害(LOH症候群)の主な要因とされています。適切な生活習慣の改善が予防につながります。

ストレス

慢性的なストレスは、体内でコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を増加させることで、テストステロンの生成を抑制し、その低下を加速させます。コルチゾールの過剰分泌は、自律神経の乱れを引き起こし、疲労感や抑うつ、不眠、集中力の低下などの症状を悪化させる原因となります。さらに、ストレスによる生活習慣の乱れ(睡眠不足、運動不足、食生活の偏り)もテストステロンの減少を助長するため、ストレス管理が重要な予防策となります。

生活習慣の乱れ

栄養バランスの悪い食事、運動不足、睡眠不足、喫煙、過度な飲酒は、テストステロンの分泌を妨げる大きな要因となります。特に、加工食品や高脂肪・高糖質の食事はホルモンバランスを乱し、運動不足は筋力低下や代謝の低下を引き起こします。また、睡眠不足は成長ホルモンの分泌を減少させ、テストステロンの生成にも悪影響を及ぼします。さらに、喫煙や過度な飲酒は血流を悪化させ、ホルモンの合成を阻害するため、健康的な生活習慣がテストステロン維持の鍵となります。

疾患や薬の影響

糖尿病や高血圧、肥満、慢性疾患を持つ人は、体内の代謝や血流の悪化により、テストステロンの分泌が低下しやすい傾向があります。特に、インスリン抵抗性がある糖尿病や動脈硬化を伴う高血圧は、ホルモンバランスを乱し、男性ホルモンの生成を抑制します。また、一部の薬(ステロイド、降圧剤、抗うつ薬など)は、ホルモンの分泌や働きに影響を与えることがあり、テストステロン低下の原因となることがあります。健康管理と適切な治療が、ホルモンバランスを維持するために重要です。

男性更年期障害(LOH症候群)の診断と治療

診断方法

男性更年期障害(LOH症候群)の診断には、以下の方法が用いられます。

治療方法

(出典:一般社団法人日本内分泌学会 男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)

まとめ

男性更年期障害(LOH症候群)の症状は、ストレスや生活習慣とも関連しており、適切な治療や生活改善が必要です。ホルモン補充療法や生活習慣の見直し、心理的サポートを受けることで、症状の軽減が期待できます。早期に気づき、専門的なサポートを受けることが、改善への第一歩です。

男性更年期障害(LOH症候群)で休職を考えている方へ

毎日頑張りすぎていませんか?環境の変化や職場のストレスで心身が限界を感じているなら、無理をせず一度立ち止まることも大切です。男性更年期障害(LOH症候群)は、無理を続けることで悪化し、長期の不調につながることもあります。

「心身ともに限界で、早急に休職したい…。」
「しっかり治して、また職場に戻りたい…。」

そんな思いを抱えている方が、安心して治療に専念できるよう、メンタルケア Lino clinic(リノクリニック)福岡天神院では、休職や復職のために必要な診断書を、最短即日で発行できる体制を整えております。少しでも早く、心と体を休められるよう、お気軽にご相談ください。

※症状や診断の内容によっては、当日に診断書を発行できない場合があります。適切な診断を行うために、詳細な問診や追加の評価が必要になることがあるためです。あらかじめご了承ください。

メンタルケア Lino clinic(リノクリニック)福岡天神院のご案内

男性更年期障害(LOH症候群)による気分の落ち込みやストレス、不眠などの症状がある方は、ぜひ専門医にご相談ください。メンタルケア Lino clinic(リノクリニック)福岡天神院では、土日祝日も20時まで診療 し、赤坂駅や天神駅から徒歩圏内 のアクセス良好な環境で治療を提供しています。

男性更年期障害(LOH症候群)について相談してみる

ご相談・お問い合わせ

診療内容についてのご相談は、お問い合わせフォームよりご連絡下さいませ。
診療予約はお電話またはWEB予約にて承っております。

ご相談・お問い合わせはこちら